はりうすブログ (のすけのメモ)

湘南にある小さな会社 代表 ”のすけ”のブログです

新渡戸稲造の「武士道」

「武士道」を読んでいるという話なんだけれど

現代語訳 武士道 (ちくま新書)

これが、とても面白くて。令和でこそ生きる知識だと思う。


日本人はなぜ世界から見ると礼儀正しい人種なのか?

神を信じていないわけだから蛮族になるはずなのに

なぜココまで、まごころある芯の通った精神を持っているのか?

という問いを外国人から度々受けた”新渡戸稲造”さんが分析した結果

それはたぶん「武士道」だというという結論に至り。


それを書にしたためたというもので。

そしたら世界中で読まれる本になったということなのだ。

無宗教について

「宗教なし」というのは、海外の人にとって驚くべきことなのだ。

なぜなら、海外の人は聖書・コーランなどなどの経典から行動規範を学ぶ事で、自分を正し清い生活を送っているわけで
もし、聖書などのルール(経典)がない場合は、好き放題自分勝手に生きるクソな民族になるしかない。


もしくは、経典がない場合は自然を信仰する(アニミズム)方向となり、理知的で文化的な生活は送れるはずがないというのだ。

確かに、ほかの民族をみると自然信仰か、唯一神信仰か、多神教しか見当たらない。

本当に日本は不思議だ?と思っても仕方がないかもしれない。


海外の友達に「君はどんな神を信じているんだい?」という問いに「無宗教」だと答えると。
蛮族扱いされたという話はよく聞く。

日本人自身答えられない、この根底に流れる規範、社会構築方法はなんなのか?
ということを、新渡戸稲造は「武士道」であるとし

そして、この「武士道」は「神道」・「仏教」・「儒教」の中から探り欧米思想との対比を示してくれている。

良く感じていたこと

会社で働いていて感じていたことが、西洋式の合理的な個人評価や、個人の権利を保障する制度、成果論や、欧米思想による組織連携方法を
日本の会社に適用したとき。


どこか冷たい感じがして、しっくりこない。
進んでいるというより、後退している感じがする。

そこまでルールで明文化しなくても大丈夫じゃないの?というところまで明文化することで

窮屈になることが多い。


なぜなのか?

その答えが、「武士道」にあったという訳だ。

THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)

THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)


最近リンクアンドモチベーションの組織論の本が売れていたが、つまり僕らは日本人なんだから

日本人流にチーム連携しないと、モチベーションあがらないよ!

海外流に引っ張られていたら、いつまでも上手くいかないぜ!!
という話が重要な部分だと思う。


小手先の技ではなくて。


だから、もっと根源的な僕らはなぜそう考えてしまうのか?


・どういう思想にフィットして、どういう思想にノンフィットなのか


ということを理知的に解析していくためにも
・この「武士道」を読んで、ひとりひとりが「武士道」を自覚することができれば

そう。それ!!ってなって。

結果的に凄い組織になるぞ、という希望を感じた。


やっぱ日本すごいと。負けねーと。

武士道はほぼ失われた。でも多分まだある

ただ、残念ながら新渡戸稲造がいた時代でさえ、すでに「武士道」の大半は失われており

復活させねばという流れなわけで

(武士道が発行されたのは1900年のアメリカ)


そこから大戦があり、大正、昭和、平成と時代が移り変わる中で

もはや「武士道」は残り香くらいしかない。


「なんか欧米とは考え方が違うんだよなぁ」

くらいのニュアンスでしか残っていないわけで


でも、逆に言うとそれでも「武士道」は残っているわけで

だから、ギリギリ残っている世代としてルネッサンスしたいなと思った



なんて書いてるけど、

実はまだ読み切ってないので、最後まで読みます。すいません。

そしたら、次は陽明学に行こう